2015年2月17日火曜日

続々・パキポディウム受粉

一番最初に受粉させたエブレネウムの実(になる予定)が落ちる気配がないのでもう喜こぼうかと思っていたところ、気になるお話を伺いました。

・パキポディウムは自家不和合性
・自分の花粉で受粉させると結実しても実が大きくならず途中で落ちてしまう

まだ喜んでは、ダメなんですか。
結実だけでは。

問題は、「自分の花粉で受粉しない」のではなく「自分の花粉で結実するけど落ちる」ということです。

もちろん、エブレネウムならエブレネウムを2本用意して、互いの花粉を交換して付けています。
ただ、パキポディウムの花は、おしべの内部が下のような位置関係になっています。
(おしべをこじ開けると中に、花粉とめしべがあります。花びらは邪魔な部分カット済み。)
めしべの真上に自分の花粉がどーんと居座っているんです。
これを一粒も落とさないで他の花の花粉だけ付けるのは非常に難しいです。
先日受粉させた分は、間違いなく他の花の花粉と一緒に自分の花粉もめしべについています。

とはいえ、虫が飛ぶ季節になると、虫たちはごく気楽にグラキリス等の種を実らせています。おそらく無遠慮に花粉なり蜜なりを拝借していると思われるので、適当に受粉させても大丈夫なのかもしれませんね。
パキポディウムの受粉をさせている方のお話しを伺ったり、ブログを拝見していても、自分の花粉をどけないといけない話は出てきませんでした。
そもそもが自家受精を避けるための仕組みだそうなので、他の花の花粉の方が優先順位は高いかもしれないと期待しておきましょう。

さて、結果が出るまで、またしばらくお待ちください。